高額療養費制度 引き上げで自己負担どうなる?
皆様こんにちは! てらしまこどもクリニックの寺島です。
本日は、天皇誕生日の振替休日です。そして、3月に入ると、すぐにひな祭りです。
さて、
今週の26日水曜日は、嘱託をしている保育所の入所時健診がありますので、ネットからの受付は11時半まで、窓口での受付は12時までとさせて頂きます。受診の際には、早目の時間に来院して下さい。
色々な立場の方がおられるので、普段は、政治の話はなるべく触れないようにしているのですが、今回は、どうしてもお伝えしたい事なので、記載していきます。
「高額療養費制度 引き上げ」が決定されたようです。厚生労働省は自己負担の上限月額を今年8月から段階的に引き上げる方針を示したが、がん患者団体などから反対意見が続出。ですが、石破茂首相は21日の衆院予算委員会で政府方針を維持する考えを表明している。との事です。
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寺島の私見ですが、
高額療養費制度は、本当に優れモノの制度で、この制度があるおかげで民間生保の「がん保険」や医療保険は入らなくて良いと考えています。
極めて特殊な例を挙げると、
大動脈解離の手術費用(概算)は、弓部大動脈人工血管置換術の場合には:約600万円かかります。術後に、ICUに入院して集中治療を行って、術後低血圧の為に血液透析や人工心肺が使用されて、ひと月近くICUに入院しておれば、1600万円ぐらいかかるでしょうか。 3割負担ですと480万円になりますが、この制度があれば大体ひと月9万円~19万円位の支払いで済むと思います。 私が勤務医の時に、内科の先生から聞いた都市伝説ですが、ひと月100万点(=1000万円)を超えるレセプト(=診療報酬請求書)があると、厚生労働省から治療内容の照会の電話がかかってくるとのうわさ話がありました。ひと月に100万点というのは、そのぐらい珍しい症例という意味です。
この制度のおかげで大病をしても、大体ひと月9万円~19万円位の支払いで済むと思います。もし手続きが間に合わなくて、病院の窓口でいったん3割負担で支払っても、後日差額が返って来ます。入院期間中の個室料金や、その間の家族の生活費などを含めて100万円位貯金があれば、大丈夫ではないかと考えています。参考にして下さい➡ここをクリックして下さい。
繰り返しになりますが、
高額療養費制度は、本当に優れモノの制度で、この制度があるおかげで民間生保の「がん保険」や医療保険は入らなくて良いと考えています。実際、寺島はがん保険や医療保険には入っておりません。➡ここをクリックして下さい。
とうとうこの国は、高額療養費制度 にまで手を入れてくるのか⁉という思いです。 おそらく、自己負担額は今後下がる事はないでしょうし、これからもどんどん上げていくのでしょう。 こんな政策を行いますとは、選挙の時には、候補者の方々は一言も言ってなかったです。
財務省や政治家は「国の借金が」と言いますが、今すぐに完済しろという話ではないし、インフレが進めば解消される話です。本日その理屈を書くと長くなるのでまた別の機会にします。国はどこまで増税したいのでしょうか?
そんなに借金や財源が気になるのならば、オリンピックや万博なんか開催するなと思います。
寺島以外にも、怒っている人がいるみたいです。you tubeです。➡ここをクリックして下さい。
それでは、また
令和7年2月24日
てらしまこどもクリニック 院長 寺島 和浩
2025年2月24日