兵庫県西宮市の小児科・アレルギー科

てらしまのひとり言

2/1(土)は、発達障害の話を聴きに、学会へ行ってきました。

すこし遅くなりましたが、ご報告です。2/1(土)は午前の外来診察終了後に、午後から、日本小児科学会兵庫県地方会(=学会)に出席する為に兵庫医大へ行きました。

特別講演で平岩 幹男先生の講演を聴きました。私の苦手な(*´>д<)発達障害診療の分野で第1人者の先生です。

平岩先生の講演の演題は、「幼児期~学童期の行動やコミュニケーション課題への対応」です。今回の学会出席の目的は、平岩先生の発達障害の話を聴く事です。

下、皆さまへ当日聴いてきた「お話」をかいつまんでお伝えしていきます。

発達障害の概念が知られてからの年月が浅いこともあって(知的障害を伴わないASD、アスペルガー症候群の国際的認知からはまだ20年余である)、行政的対応も後手に回る部分が多いのが現状である。 例えば、アスペルガー症候群の子どもさんでは下の〇 3つの様な特徴があります。

①発達障害を抱える子ども達に対して、医療機関の役割は「診断」と「評価」がまず挙げられ、場合によっては「投薬も」含まれる。⇒薬物療法を行われている患児は全体の20%位ですとの話でした。

診断と評価を的確に行える専門医は少なくて、診察までの待ち時間も長い。⇒一般小児科医は、専門医に診てもらえるまでに、親御さんへのアドバイスを伝えられるようになる事を目標にしましょう。

③行動やコミュニケーションに課題を抱える子どもたち;たとえば多動や衝動性、一方的にしゃべったり、会話に割り込んだりする子どもたちでは、「ほめられる」ことはまずなく、多くは「叱られたり注意されたりする」こととなり、自己否定や自尊心が傷つけられたりします。⇒そうすると、問題行動がまた増えて⇒そのため、さらに注意・叱責が加わっていくという、悪循環に陥りやすい。

④この様な子ども達への対応の原則は、指示を具体的にする事、うまく出来た時にはほめる、うまくいかないときに叱る事だけではなく、それが次に起きない為にどのようにすれば良いかを考える。さらに不適切な行動を我慢できた時には、それをほめる事も大切です。

⑤ほめる事は、喜びを共有する事です。目標1日50回ほめて下さい。叱る事は、次に同じ事が起きない様にする為です。―――ほめる時は、すぐに。叱る時は、3秒待ってから叱るように。⇒できるだけ、感情的に叱らない。しかる回数を減らすように。

⑥目標1日50回ほめて下さい。⇒なかなか大変ですので、保護者の方も日常生活の中でほめる練習をして下さい。

⑦~しなさい、~してはだめではなく、~してくれるとうれしいなと言ってみて下さい。

⑧上手くできたら、ハイタッチ⇒子どもからタッチをさせて、タッチの音を出させて下さい。

そして講演の最後の方で、先生から印象深いお話があって

1)子どもの時間はたった20年間です。そこでできる事をしないと、その後50年間それを背負って生きて行く事となります。

2)一人で生きられないから、子どもです。

とのお話がありました。

<こちら>で先生の記事が読めます。近年問題となってきている「発達障害ビジネス」についても、言及されておられます。

<こちら>の記事も参考にしてみて下さい。寺島の推薦する記事です。⇒m3.comに入会しないと読めないみたいです。すいません。

寺島は、発達障害に関しては体系的な系統だったトレーニングを受けておりませんので、西宮市立中央病院経由でこども未来センターへ紹介する事しかできませんが、保護者の方へアドバイスは出来る様に、勉強は続けていきます。

令和2年3月28日(土)    てらしまこどもクリニック   院長 寺島 和浩

2020年3月28日